ヒトモノVo.1「若狭塗り箸 × axes femme」

axes femme×マツ勘のコラボレーションで
エーデパオリジナルのお箸が新発売!
デザインコンセプトは「食事+食器にもいろどりを」

 

このコラボレーションのきっかけは、今年3月の「a.radio」。

ゲストで登場していただいた若狭塗箸の企画・製造の『株式会社マツ勘』社長 松本啓典さんと番組内で、axes femme×マツ勘のコラボレーションとそのアイテムをエードットデパートメントストアで販売する話が決まり、なんと公開打ち合わせが始まりました。(https://www.a.cafe.adot-department-store.com/blogs/news/16_aradio

デザインはaxes femmeのデザイナーが担当。「axes femmeの華やかなイメージでお箸を作りたい!」という言葉は、ラジオ放送後の打ち合わせへと引き継がれました。5月にはデザインデータが『マツ勘』に届けられ、7月から試作を始め、8月下旬に試作品を経てこの10月についに完成しました。

axes femmeデザイナーからのデザインコンセプトは、「食事+食器にもいろどりを」。それをもとに提供されたデザインは、元々、スカート用にデザインされていたスイートピーの柄をアレンジしたものです。デザイナー曰く、「スイートピーの花言葉は優しい思い出。お箸を手にした方の食卓が今後、素敵な思い出になる情景をイメージしている」とのこと。

二次元であるスカートと三次元の箸では、プリントする範囲も大幅に違い、技術も異なります。花の配置も微調整を重ねながら決めていきました。

「これまでにも異業種とのコラボレーションの実績はありましたが、簡単にはいかなかったですね。箸の小さなスペースにaxes femmeらしいデザインを入れることと、色のグラデーションの出し方に大変苦労しました」

そう話すのは、『株式会社マツ勘』営業企画室 室長の嶋崎隆志さん。

色についても大きな布の中でのグラデーションとは異なり、小さな箸の中では、グラデーションの表現は難しかったそう。「色鮮やかに柄を載せるために細かく質問して一色ずつ決めていった」というデザイナーの意欲に応え、嶋崎さんもデザイナーが思う理想の色を追求しました。「グラデーションがわかるように何度も調整をしました。スイートピーの花は4色(グレー、ピンク、グリーン、ベージュ)で作るのですが、1色ずつプリントを重ねていく手法で作っていきました」(嶋崎さん)

この他、縦と横に入る細いゴールドのラインは螺鈿(らでん)をイメージ、その開き幅もミリ単位で調整しています。このように難しい内容に対応できるのは、様々な技術に長けた協力工場を把握し、コーディネイトできる『マツ勘』だからこそ。

独特の世界観がプリントされた箸は木製で、食器洗浄機にも対応可能です。長さは23cm

 

こうしてエードットデパートメントストアのオリジナル箸が完成しました。『箸蔵まつかん』にも今までなかったデザインとあって、スタッフからも「かわいい!」との声が上がったそうです。一方、デザイナーも「フェミニンテイストのお箸は見たことがないし、これが初めて! 塗箸には渋い柄や色のイメージでしたが、表現の自由度が広いと実感しました」と、コラボレーションの楽しさとデザインの今後の可能性を語ります。

「今回のコラボレーションでは異業界の違いに驚くと同時に、得ることも多かったです。コアなファンが多いaxes femmeのアイテムを作ることによって、新たなマーケット開拓や認知度の向上、ユーザー増加といったメリットも期待できると思っています」(松本社長)

「a.department store」で限定100膳、価格は1800円(税込)。  

株式会社マツ勘
代表取締役 松本啓典さん

小浜市生まれ。中学の頃から陸上を続け、順天堂大学スポーツ健康科学部に進学。卒業後、実業団でも陸上を続けるも、24歳でUターンし「マツ勘」へ、2021年に社長就任。スポーツはプライベートで継続中。

営業企画室 室長 嶋崎隆志さん

小浜市生まれ。20代の頃は塗箸とは異なる業界に就職。その後、縁あって40代の頃に「マツ勘」へ入社。以来20年以上、若狭塗箸の企画や協力工場とのコーディネイトに従事している。

エードットカンパニー