高橋工芸 代表 高橋亮成さん

伝統と今風を兼ね備えた茶箱を通じて、広く、多くの人にPRしていきたい。

高橋工芸 代表 高橋亮成さん

 

2年前に家業継承、現在、4代目。多くの人に支えられている日々。

高校卒業後、大学進学を機に大阪へ。「福井に戻るつもりもなかったし、家業を継ぐことも考えていませんでした。当時、家からも継ぐことについての話はなかったですし…そう話すのは高橋工芸代表、高橋亮成さん。

家業を継ぐことを決めたのは2017年。「家から“帰ってこないか?”という話がありました。家業については、小学生の頃事務所で宿題をしたり、夏休みは作業場周辺が遊び場だったりと何となく知っている程度でしたが、幼少時からモノ作りは好きでしたし、家からの話に応えようといました

2018年に帰福し、4代目に就任。“何となく知っている程度”の家業をしっかり知るべく、家族やベテランスタッフに支えられ、外部の職人さんからもいろいろなことを見聞きし、学び、助けてもらいながら目下、奮闘中です。

越前漆器の産地で代々、茶道具や節句人形の収納箱を作ってきましたが、家業を継ぐようになって、使っている方の声をもっと聞きたくなったし、使っている方とふれあえる商品を作りたいと考えるようになりました。それで出来上がったのが茶箱、Ippukuboxです。

「抹茶味は好きだけど、茶道作法が難しく縁遠いの思いが、「茶道って気軽?楽しいかも?」変わってしまうほど、お洒落でかわいアイテムなのです。

 

 

 

コロナ禍のステイホーム、Ippukuboxでゆとりある時間を実感。

Ippukubox誕生のきっかけは友人のアイデアで、高橋さんと奥様のみゆきさんが具体的な中身を企画、考案しました

「木箱に異素材の持ち手の組み合わせにしたくて、木と革、木と金具、木と真田紐にして、色も木に合うように何度も調色しました」とみゆきさん。その後、「茶箱なら茶道具を入れよう」→「抹茶茶碗なら越前焼」→「茶碗にキズが付かないように内側に和紙を貼ろう」→「和紙なら越前和紙」という風に進み、結果的に地元の伝統工芸品(越前漆器、越前和紙、越前焼)が結集した商品にりました。

 

「最初は様々な業種での実店舗販売を目指していましたが、コロナ禍で一変 なかなか厳しい状況になりました。ならばSNSを活用して広くPRしていこうと。“ステイホーム”で自宅で時間増えコーヒーにこだわる人がいるように、お茶にも少しこだわってみようか、楽しんでみようかという人が注目興味を持ってくれたようです」

ネット販売は好評気軽に茶道を体験したいという人や、昔を思い出して久しぶりに点てうという人、本当の抹茶を味わいたい、さらに「父の日や孫プレゼントしたいという注文も! ギフトにも使っていただけたのは嬉しかったですと高橋さんとみゆきさん。コロナ禍で何かとストレスがたまる中、Ippukuboxで一服、心にゆとりができ、心地いい時間を過ご人が増えているようです


 

自分用にカスタマイズすることで、長く使いたい愛用品になっていく

伝統的な茶道具を作り続ける現場から誕生した、茶道を身近に気軽に感じさせてくれるIppukubox。「約100年続く家業を継いでまだ2年。仕事のことは今なお勉強と言う高橋さんですが、代々継承される確かな技術をベースに、みゆきさんと共に現代のライフスタイルからいろいろなアイデアも生み出しているようです

Ippukuboxを持って友人宅お茶会をしたり、BOXに急須を入れて日本茶を楽しんだり、お菓子や好みの茶巾を入れたりと、自分好みにカスタマイズするのもいいなぁと。持ち運びセットや野点セットという風に、屋外用も考えてみたいですね。そうやって多くの方に知っていただきたいし、高橋工芸の名前も広めていきたい。そのためにもこれからはいろんなところに参加していこうと考えています

Ippukuboxは自分のくつろぎ時間だけでなく、いろいろなシーンに利用でき、活躍してくれそう。そしてIppukuboxそのものが心をホッとさせ、癒し、ゆとりを持たせてくれる自分の人生に欠かせないアイテム、愛用品になっていくのでしょう。

 

 15cm四方の茶箱、Ippukuboxには茶筅、茶杓、棗、抹茶茶碗収納されていて、抹茶さえあればすぐにお茶を点てられる。「茶道は初めて」という人に向け、ホームページでは点て方の説明もある

 

 

抹茶茶碗は白、緑、黄色の3種類で、通常よりも少し小さめに作られている。

 

なめらかな手ざわりを実現するための研磨作業。機械での作業に加え、一つひとつ手作業で感触を確かめながら行うことも多い

 

 

京都の芸術大学に学び、絵具メーカーでの勤務経験を持つ奥様のみゆきさん。Ippukuboxでのお気に入りは白。「障子を意識したデザインで、木肌にしっくりくるよう濃淡を決めるのに試行錯誤、調色にはかなり時間を要しました

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橋工芸 代表 

高橋亮成さん

鯖江市生まれ。高校卒業後、大阪の大学に進学。大学在学中からミュージシャン(ベース)としても活動しつつ就職。2018年に帰、4代目として家業継承。「100年後の未来に残る製品」をモットーに、奥様のみゆきさんやスタッフとともに新製品を企画開発、奮闘中。音楽はライフワークとして継続、プライベートでは登山が好きで、夫婦共にアウトドア派です」とも。

 

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カンパニーエードット