Daidaiの始まり。
1年経っても変わらなかった気持ち。
サラリーマンから一念発起、家具職人へと人生の舵をきった中西さん。 大学を卒業後は内装を取り扱う企業に営業マンとして勤務。仕事で住宅関係の現場へも足を運び、職人さんと触れ合ううちに、作る方の側へ行きたいと心が動いていったそうです。元々家具や家具のある空間を考えるのが好きだったこともあり「会社を辞めて職人を目指したい、と母親に話しましたが、あまりに落胆する姿に一度は諦めて働き続けました」。でも1年が過ぎても、気持ちは強まるばかり。「そこまで言うのなら、と言ってくれました」
Mr. Nakanishi started out as a salaried worker and changed his career to a furniture craftsman. He went to the housing-related site in the previous job, and while he was in contact with the craftsman, he moved to go to the side of the creator. He started off a year later because he wanted to be a craftsman.
無垢材にこだわった、
自分にしかできない家具作り。
専門学校を経て、越前市内の家具店で修行を積んだのち2008年に独立。当初は営業方法も分からず、家具ならば作り付けや素材も無垢材でも合板でも手掛けていたそう。「だんだんと天然の無垢材だけを使って、自分にしかできない家具を作りたいと思うようになりました」。そこからは無垢材だけを使用。「無垢材を扱っていると穏やかにいられるんです」と中西さんは言います。工房内は無垢材にも優しい心地よい風が通り、四季の移ろいが感じられる自然豊かな中にあります。作り手の穏やかな気持ちが家具から伝わってきます。
He became independent in 2008 after training at a furniture store in Echizen. Gradually he began to want to make furniture that only he could use, using only natural solid wood. Currently, only solid wood is used. A comfortable breeze that is gentle to solid wood passes through the workshop, and you can feel the change of the seasons. The gentle feeling of the creator is transmitted from the furniture.
シンプルなデザインだからこそ、
細部にまでこだわりを持って。
永く使ってもらえる家具をという思いから、デザインは飽きのこないシンプルなものを心掛けているそう。 「シンプルな形だからこそ木目の見せ方や使う部分、全体のバランスなど、 細部にまでこだわりを持ち、満足していただける家具作りをしていきたいと思っています」と中西さん。オーダーはもちろん、新しいものを作るだけでなく、使われなくなった家具などを現代のライフスタイルや使う人の要望に応じて、家具のリメイクも手掛けています。家具という枠にとらわれず、かばんやペンケース、バターケースなど作ってみると面白いかもという気持ちも大切にしていると話します。「自分が面白いと思うものとお客様の求めておられるものが、一緒になる瞬間にやりがいを感じますね」。
Because he has a simple shape,It seems that he wants to make furniture that will satisfy customers with attention to detail. Not only ordering, but also making new ones, he is also remaking furniture according to the demands of modern lifestyles and users of furniture that is no longer used. He says that what he finds interesting and what the customer wants is rewarding at the moment they come together.