はじまりは、
たった200個のアコヤ貝
若狭湾での真珠の養殖は昭和27年。たった200個のアコヤ貝が、伊勢から小浜湾へやってきたことから始まります。しかし、その真珠は今一歩の大きさで、思い通りの真珠ができずにいたそうです。そこで、白羽の矢が立ったのが、長年にわたって真珠養殖の腕を磨いていた間宮貞雄さんでした。昭和32年、真珠会社から派遣されてきた貞雄さんが最初に提言したのは、1/3の貝を間引くこと。早くも翌年に成果が表れ、夢の真珠が誕生しました。その誠実な人柄から、地元の人から大きな信頼と要請もうけて、若狭パールを創業されました。県真珠養殖漁業協同組合をつくり、地域の利益を守り続けた貞雄さん。地元にとっても大切な会社です。
Pearl farming in Wakasa Bay began when only 200 pearl oysters came from Ise to Obama Bay in 1927. However, I did not get the pearls that I wanted. Therefore, I received a request from Sadao Mamiya who has been cultivating pearls for many years. As early as the following year, the result was a dream pearl. Wakasa Pearl was founded because of its sincere personality and great trust and demand from local people.
アコヤ真珠の生育環境に適した
若狭湾で育つ。
真珠は、日本以外でもつくられています。その多くは、オーストラリアやインドネシア、タヒチといった南洋の海生まれ。一方、世界の中でもっとも北の海で採れる日本のアコヤ真珠(和珠)は、冷たい海水によって、きめ細かく美しい色味に育ちます。水温が下がると貝の活動スピードや「巻き」の速度が落ち、細かい微粒子の真珠層でゆっくりと覆われていくため、きめ細かい真珠に仕上がるといいます。反対に、水温が高いと活発に真珠層を巻き続けますが、活発なときに真珠を取り出すと美しい「照り」は期待できません。水温がもっとも低い冬に取り出すことで、深い光沢を放つ真珠に仕上がるのです。若狭湾はその自然がアコヤ真珠の生育環境に適した環境だといいます。
Japanese Akoya pearls (Japanese pearls) that can be harvested in the northernmost sea in the world grow in fine and beautiful colors with cold seawater. Wakasa Bay is said to be suitable for the growing environment of Akoya pearls.
真珠の養殖から加工、販売まで
一貫して手掛ける真珠への思い。
若狭パールでは真珠の養殖から、加工、販売までを一貫して手掛けています。 「家庭でもいつも、楽しそうに真珠のことを話していましたね」幼少時から父で創業者の間宮貞雄さんの真珠に対する愛情と姿に触れて、その夢と意思を兄妹で継いできた若狭パールの森下さんは話します。 森下さんは創業者の長女。加工場隣接にされた、若狭湾を一望できうる直営ショップ店長として、若狭パールの魅力を伝えています。ショップには関西など県外からも多くのお客様が来店されています。「真珠のもつ清楚さや気品漂う上品さは格別です。その輝きひとつひとつ違いますし、ひとりひとりあった真珠があります。人生の節目の品にもふさわしいと思います。そして何より、身に着ける人の内面の良さを引きだしてくれます」と森下さん。だからこそ「製造から販売まで手掛け責任をもって届けたい」とも話してくださいました。
At Wakasa Pearl, we handle everything from pearl farming to processing and sales. “My father always talked about pearls happily at home,” says Morishita, the daughter of the founder Sadao Mamiya. She reports the charm of Wakasa Pearl as a store manager. “The pearl's neatness and elegance are exceptional. Its radiance is different and there are pearls that are unique to each person. Mr. Morishita says, “It brings out the goodness of the inside.”