ヒトモノvol.5「オリジナル越前塗」

「漆器久太郎」×a.department store コラボ

 

ひとつひとつ表情が違う自分だけの器。
深い桜色が印象的な、どこにもないカラーリングの
エーデパ「オリジナル越前塗

 この4月に発売されたエーデパ限定のオリジナル越前塗」。「漆器久太郎」×a.department store がコラボで開発した完全オリジナルの越前塗です。今までにないカラーにこだわった深い桜色は、初お披露目になった越谷レイクタウンでのPOPUPSTORE(4月28日~30日)でも一目惚れのお客様が多く、中でもサラダボウルは完売に近い状態でした。5月19日~21日の川崎ラゾーナでのPOPUPSTOREでも登場いたしました。

 
それに先駆けオリジナル越前漆器を担当してくださった職人の竹内さん、企画・コーディネートをしてくださった「漆器久太郎」曽明さん、エーデパのディレクターにその開発秘話を伺いました 


越前漆器のメッカ、鯖江市河和田町の漆器久太郎さんにて

「以前から食事が華やかになって、使い勝手のいいエーデパオリジナルの器を越前塗で作りたいと考えていました。曽明さんとご相談して、お椀とコップ、サラダボウルとアイテムは決まったのですが、一番悩んだのはカラーです」とはエーデパの五十嵐ディレクター。

当初はベージュ系で試作し、女性スタッフとディスカッションするものの「この色だったら他にもありそう」とリセット状態に。悩むディクターエーデパ社長の「思いきって個性のある自分の好きな色にした方いいんじゃないかな」の一言きっかけに「こんな色の器食事をしたら美味しく感じるだろうなぁ」とダークピンク、深いピンク色思いついたそう。

「アパレル業界の中で育ってきたので、色にはどうしてもこだわりがあって」とディレクター。思いついた深い桜色、ダークピンクの見本は何とネイルサロンで作ってもらったそう

ネイルは、いつも自分の好きな色をサロンのスタッフさんと話ながら作って頂いていダークピンクをお願いしたらとても素敵な色を作ってくださって」。深い桜色は、やさしくも落ち着きのある色合いです。


伺った日のディレクターネイルはまさに、深い桜色。器と色もぴったり。

  

「調合した現物を見ながらでないと難しい」
ディレクター自ら開発現場へ。

 色を漆器用に調合されたのは曽明さんです。「パソコンや画像など色を拝見して何度も調合し試作をしたのですが、初めての色でご希望の色を出すのが難しかったですね。OKを頂けない状態が続きました」と少し苦笑いの曽明さん。地元福井のスタッフも工房に足を運び、東京の五十嵐ディレクターと福井でやり取りを数回重ねましたが、やはり現物を見ながらでないと難しいと、ディレクター自ら開発現場であり越前漆器の里である福井県鯖江市河和田町へ


当初試作した色の数々。
 

を担当してくださった竹内さんの工房で、何度も色を作り、塗り直しと試行錯誤を繰り返したそう。竹内さんはエーデパでも取り扱いのある「漆器久太郎Kyutarou BLUE」の塗りも担当されています。曽明さんの信頼も厚く、新しい取り組みにも積極的に取り組んでくださっているこの道40年のベテラン塗師です。

色を合わせるのが難しかったですね。実際に生地に塗ってみると納得かなかったり、生地にも木目がありますので、ひとつも同じには仕上がらないんです。五十嵐さんの目でじっと見られるとね、妥協は許されないなと(笑)。そうやっ現場に来てもらえて、器の特性や色のこと、そしてお互いを理解しながら進められるのはよかったですね」と竹内さん。

工房では竹内さん、曽明さんディレクター、地元スタッフの5人が、それぞれの意見を言いながら、いい雰囲気で意見を交わせたそう。

 「実際に伺って初めて、色を合わせることの難しさやご苦労を感じました。これ!という色が仕上がった時は感動しました」とディレクター。

ディレクターの帰京後も「本当は塗を1回で仕上げたかったのですが、理想の色の9分目でしたので、もう1回塗りました。出来上がって喜んで頂けるとやはり、嬉しいですね」その想いには技術と想いで応えてくさった竹内さん。お椀、コップ、サラダボウルそのひとつひとつが竹内さんの手によって、丁寧に仕上げられています。

企画・色の調合、細やかな調整やコーディネートを担当した曽明さんも「自分たちの発想では思いつかないものが創れますので、コラボは楽しいですね」と話されます。

試作を重ねて生まれたその深い桜色は、初デビューとなった越谷レイクタウン(埼玉県)でのPOP UPSTOREでも目を惹き、その色をめがけてストアに歩いてきた女性もいたそうです。

想いのこもった、ここにしかない越前漆器の器たち。お気に入りのカラーは場を華やかな空間にしてくれます。お椀、カップ、サラダボ自分で使ったり、とっておき時に使ったり、使い方は自由自在です自分だけの、楽しい時間や空間を過ごしてみませんか。

商品詳細はこちら

オリジナルカラー越前塗 – a.department store (adot-department-store.com)


写真右から「漆器久太郎」曽明さん、竹内塗工房竹内さん、エーデパ五十嵐ディレクター

竹内塗工房 竹内利弘さん

福井県鯖江市在住。会社員を経て20代で家業であった漆器の塗職人に入りキャリアは40年余。「作れば売れた」という当時の風潮に流されず、塗の技術を会得するため自ら他の工房などへ学びに行っていたそう。まずは親方(発注者)に納得してもらえる仕上がりに心血を注ぐ。漆器久太郎の「Kyutarou BLUE」も手掛け

 

エードットカンパニー