株式会社松川レピヤン 第三工場 工場長 松川享正さん

 

レピヤンリボンを通じて、手芸の楽しさをもっと多くの人に知ってもらいたい。

 

有名ブランドのタグを織る両親の仕事を
面白そうで格好いいなぁと思っていた。

かわいくて現代的なのに、どこか懐かしい雰囲気、リボンと小物のファクトリーブランド「レピヤンリボン」。ブランドのブランディング、企画や製造、販売すべてを統括するの松川享正さんです。「レピヤンリボン」を手掛ける松川レピヤンは、大正時代創業の細幅織物の会社で、国内外の織ネームや織ワッペンなどを製造しています。

「子どもの頃から事務所にもよく行っていて、国内外の有名ファッションブランドなどのタグがいろいろとあって、両親の仕事を面白いなぁとか、すごいなぁ、格好良いなぁとテンションが上がっていました」

子どもの頃からファッションや音楽への関心が高かった松川さん。「25歳までに将来を決めなさい」という父親からの言葉を受け、国内外の音楽やファッションに携わり、25歳で家業へ。家業に入る前に約1年間ニューヨークへ留学。そこで体験したことや繋がりができたことで得たことは多かったとか。

「織物にはシャトル織機やレピア織機など、いくつもの種類があります。私の入社前はレピア織機が主流でしたが、再度、ファッションに長けたシャトル織機も稼働にあたり、それをやらないかと言われファッション好きな私にはまたとない好機! シャトル織機をやるなら俄然、家業へのやる気が沸いてきました」

 

いろいろなアイテムやシーンを飾り、
輝かせるオリジナルのリボンを制作。

2012年にシャトル織機を再稼働。2015年には日本最大のチロルリボンの工場を引き継ぎ、本格的リボン製造開始。シャトル織機にしかできない、複雑なデザインや風合いを生かしたオリジナルデザインのチロルリボンを生み出しています。

「それまでもリボン生産はあったものの、2次加工が必要でした。しかしシャトル織機なら織ったものがそのまま製品になり、オリジナルもできる。オリジナル=自社ブランドができれば社員のモチベーションも上がるし、売れることで自信にもつながります。目下、様々なチロルリボンを作るべく、研究を続けているところです

今やリボンは、様々なアイテムやシーンを飾り、彩るのに欠かせないものとなりました。リボンがあるだけでそのアイテムが映え、テンションが上がるという人も多いのではないでしょうか。

リボンは、いろんなモノに活用できると思っています。例えば、ギターストラップ。私自身、ギターを弾くからわかるですが、ストラップがレピヤンリボンだったら格好良いなぁと。いつか、ガールズバンドとコラボしてみたいですね」

 

アットホームな社風から生まれるリボン
手芸の楽しさをもっと広めていきたい。

松川さんとともに、レピヤンリボン普及に注力するのは、企画の江田寛子さん、リボン様々なアイテムを作る小川洋子さんです。

 

「イベントでお客様の反応を見ると嬉しくてウキウキします。これからも楽しい企画を考えたいです」(江田さん)「リボンと手芸が大好きで、好きなコトを仕事にして楽しさと満足感があります。リボンいろんなことに挑戦していますようこさん)

ちなみに、社内では「ひろこちゃん」「ようこさん」、松川さんも「たかちゃん」と自然にばれていますここではそれが互いに何でも話し合え、切磋琢磨し合えるアットホームさにつながっています。そして、アットホームな職場から、かわいくてどこか懐かしいレピヤンリボンが生まれてくるのです。

「もっとリボンを使う人を増やしていきたいし、リボンを通じた手芸の楽しさを広めていきたい。今、レピヤンリボンのギャラリーをオープン予定なのですが、そこが“リボンの聖地”という存在になれたら嬉しいです今春、初めて「レピヤンリボンアワード」を実施。リボンをかわいくアレンジした作品を募集、さまざまな作品が集まりました。そして現在、コロナによる自粛生活も考慮して第2回目を実施、作品を募集中です!(https://rapyarnribbon.jp/news/5328)」

かわいくて、格好良くて、リボンがイキイキと輝くアイテムやシーンを見ていると、リボンが持つ可能性の大きさに驚かされます。レピヤンリボンは、あなたの暮らしを一変、輝かせるアイテムになりそうです。

 

 

現在、レピヤンリボンのギャラリーを新設中。新商品をはじめ、リボンを使ったアイデアやアイテムを展示する予定。(丸岡町里丸岡1-46 RA・BO(レボ)」2階今年秋オープン予定

 

レピヤンリボンの他、リボンを使ったマスク入れやバッグ、ワッペン、ストラップなど、次々と新商品を開発中アクセサリーや髪への編み込みにも。

 

レピヤンリボンの製造工場内。シャトル織機に設置された鮮やかな糸がいくつも織り重なり合い、独特なデザインが誕生する。織り方の指示を出すのは、所々に穴が空いている「紋紙」と呼ばれる織物の設計図。

 

レピヤンリボンを支え、盛り上げているメインスタッフ。左から江田さん、松川さん、ようこさん。ようこさんのリボンへの挑戦は、ホームページ内「ようこさんの手芸」で掲載中

 

 

株式会社松川レピヤン 第三工場 工場長 
松川享正さん

福井県内の高校卒業後名古屋の音楽専門学校へ進学卒業後、音楽活動やニューヨークへの留学を経て2011年、25歳で帰省、家業を継ぐ。2013年、シャトル織機をメインとした第三工場の工場長に就任、現在に至る。ニューヨークで得た音楽やファッション関連の交友関係は今なお継続中。ちなみに、小学校の卒業文集には「将来は後継ぎかな?」と書いていたとか。

 

 

カンパニーエードット