みなさん、こんにちは。
福井県の銘菓といえば、羽二重餅。羽二重餅そのものもふわふわっとしてなめらかな食感でとろけるような美味しさですが、最近ではその羽二重餅を素材にして作られたスイーツもたくさん出ています。エーデパでも、人気のスイーツがいくつもあります。
羽二重餅という名前は、繊維大国福井だからこそ生まれた銘菓です。今回は、そのお話しを少しだけしていこうと思います。
福井(越前)の繊維の歴史は、古墳時代、飛鳥時代、奈良時代まで遡ります。中国大陸や朝鮮半島から移動してきた人により技術が伝わり、蚕を養殖する養蚕や織物を織るということが始まりました。その織物は良質な麻布(越前布)が福井の繊維の始まりでした。
そして、江戸時代。徳川家康の次男、初代越前国北ノ庄藩藩主の松平秀康(結城秀康)がこの繊維を発展させました。武士たちに絹織物を内職とさせ、その技術が向上したと言われています。これが「羽二重」の土台となります。そんな名主松平秀康は、関ヶ原の戦いにより68万石を与えられて、6年の歳月をかけて城と城下町を築きました。それが、いまの福井市街地の骨格をなったと言われています。


明治時代には、バッタン機により、薄くて高品質な絹が作られるようになりました。それが羽二重です。羽二重は、撚り(より)のない経糸(たていと)と緯糸(よこいと)で、平織りで織り上げられています。糸を撚らずに織ることで、非常に軽くて優しい光沢としなやかな美しさがあります。男物の紋付きや婚礼用衣装などに用いられ、「絹の良さは羽二重に始まり羽二重に終わる」と言われるほど、伝統的で高級な織物です。ちなみに羽二重の2は、筬(おさ*機織り機の部分名称)に経糸を2本通す「二重」構造からきているようです。

それ以降、福井県は、レーヨン、ナイロン、ポリエステルといった合成繊維が製造されるようになり、独自の染色、加工技術を確立して行きました。そして、今では、繊維大国と呼ばれるほど、高機能ポリエステルやファッション素材、医療用繊維、自動車用エアバッグ、炭素繊維織物など、産業資材分野まで幅広く多様化しています。高級織物羽二重の伝統から先端技術へと受け継がれてきているのです。

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五十嵐郁子
1975年生。東京在住。エーデパディレクター。五十嵐羅紗店お姉(おあね)。福井県越前市生まれ。日本女子大学卒。大学生の2人の娘の母。東京福井県人会理事。福井市応援隊サポーター。
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