10月のある日、初めて富山県立野原にあるトレボー株式会社へ行ってまいりました。行きたいと思いながら、2度3度と予定がリスケになってしまい、晴天の秋空の中、訪れることができました。
酒販売店を経営されていたオーナーが長年の夢である葡萄畑を作りワイン醸造を始められたという物語。美味しいワインを世界中で探し続けたオーナーだからできる挑戦。
そして、立野原は、期待が大きく膨らんだ私も大満足、大絶賛の風景でした!

立野原にあるトレボー株式会社
少しだけ小高い丘に一面に広がる葡萄畑。収穫が終わってしまっていたこともあり、柿の木が気になりましたが、少し背の低い葡萄の木が見渡す限り広がっています。空気は澄んでいて、気持ちのいい秋晴れ。車で葡萄畑を案内してもらうほど、東京ドーム2個分の広さ。そして、北を見ると緩やかに下るスロープが美しく、その先にはなんと富山湾を望むことができます。
葡萄の収穫が終わった後も、来年に向けて美味しい葡萄が取れるように、葡萄の木のお手入れや雑草の駆除など、たくさんの人たちが葡萄園を維持していきます。葡萄の収穫まで、多くの工程があり、その都度その都度手をかけ、時間をかけ、成長を見守ります。

収穫を終えた葡萄畑

よくよく見てみると収穫されなかった葡萄が。
意を決して2018年に立ち上げたワイナリーは、なぜ立野原なのか、わかったような気がしました。収穫が終わった後の10月もこんなに秋空が美しく映え、まるで高尚な絵画を見ているようなのに、毎日毎月が過ぎていき、季節がめぐるごとに色彩溢れた感動が訪れるはずです。そのときどきの風や太陽の匂い、葡萄の香りを嗅ぎつけてやってくる昆虫や鳥なども愛おしい風景の一部になるような想像ができます。
オンラインサイトの中に、
「私たちドメーヌ・ボーは、できる限り自然のままでブドウ作りをしています。自然の中に住む生き物や微生物の声を聴き、対話しながら健全で美しい畑を作ります。
そして、与えられた環境を生かして最高にバランスの良い美しいワインを造り、また飲みたいと思ってもらえるような余韻の長い魅力を持ったワインを目指しています。」
と書かれています。まさに、それそのものを感じることができたのです。自然の中に住む全て生き物と共存をしてかつ健全で美しい畑。その環境を生かして最高にバランスの良い美しいワイン。バランスには、熟練の技が人の手が加わって本当に美しいものが出来上がるのでしょう。

美しい空と緑が映える一面の葡萄畑

雪をかぶった葡萄の木々

夕日に色づくたわわに実る葡萄

立野原を満喫し終え、私たちはワイナリーの見学もさせていただき、白ワインや赤ワイン、ロゼ、ジュースなどの工程の違いを詳しく教えていただきました。
その後、ワインの試飲を思う存分、堪能させていただきました。ワイン素人の私でも、わかりやすい美味しさと香り、葡萄園を眺めながらの至福のひとときを味わうことができました。
これだけのワインを試飲させていただきました!

ほろ酔いの私とスタッフ菅原さん
エーデパで取り扱わせていただくものは、全て、立野原で取れた葡萄を使用したワイン、ジュースをお願いしています。
エーデパの皆様にも、この美しいワインを嗜んでいただいて、清々しく美しい立野原を感じていただけたら嬉しく思います。
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五十嵐郁子(五十嵐羅紗店1代目店主孫娘)
1975年生。東京在住。エーデパディレクター。福井県越前市生まれ。日本女子大学卒。大学生の2人の娘の母。東京福井県人会理事。福井市応援隊サポーター。
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*2023年のワインは気候も良かったため、非常に高い評価を得ているものばかりです。














