みなさん、こんにちは。
いよいよ解禁になりました。越前がに漁、心待ちにしていらっしゃった方もおられるのではないでしょうか??(福井駅の恐竜もカニを食べてます!)今回は、越前がにのことを余すことなくお話しできたらと思います。
越前がにには、黄色いタグがついています。これは福井県で水揚げされた証として、つけられるものです。福井県以外でも石川県は水色のタグがつけられて、「加能がに」と呼ばれたり、富山県はべにずわい蟹に独自のタグをつけて販売されています。

水揚げされたばかりの越前がに(2025年11月6日解禁日)
なぜ、同じずわいがにでも名前やタグが違ったりするのでしょう。それは蟹の生息水域によって、身の締まり方も育ち方も全く異なってくるからです。それによって、味や食感も違ってきます。
私たち、福井県の漁場は、寒流と暖流が交わり、また海底も入り組んでいるために蟹が育ちやすく、身が締まって大きく育ちます。また、日本海ですので、冬の寒さも美味しさに非常に影響してきます。
皇室に献上するかには、越前がにのみとされているのも納得のおいしさです。

では、さきほど、ずわいがにやべにずわいがにという種類がでてきましたが、蟹の種類について、お話ししたいと思います。
福井県の越前がにや石川県の加能がには、同じずわいがにです。水揚げされる場所でこのように名前を変えています。また、こちらの蟹のメスは呼び名がまた異なるのも特徴の一つです。福井県の越前がにのメスはせいこがに。石川県の加能がにのメスは香箱がにと呼ばれています。

黒い粒々はカニビル卵、黒い粒が多いほど、脱皮してから時間が経っていて身がしっかり詰まった美味しいかにだという証拠になるそう
まとめると、福井県で水揚げされたずわいがにのオスを越前がに、メスをせいこがにといいます。しかも、黄色いタグがついています!
では、越前がにとせいこがにのどういったところが美味しいのか、お話ししていきたいと思います。
越前がにはだいたい500gから1kgを超えるサイズまで大きさによってお値段も変動します。1kgを超えるものというと特大サイズといわれ、大きな長い足にはぎっしり身が詰まり、甘味もあり、2〜3人で食べても満足できます。また、蟹味噌は、濃厚な風味と豊かなコクが特徴で、多くの人に愛される珍味です!そのまま食べるのが基本ですが、甲羅焼きや甲羅酒、パスタソースなどにも非常に美味しく召し上がれます。サイズが小さいものでも、身の詰まりや蟹味噌のおいしさは変わらず、美味しいのも特徴です。越前がにの相場は20,000円くらいからで、最高級になると40,000円を超えるものもでてきます。

一方、メスのせいこがには、地元の人々に愛されるかにで、この時期、何回か食卓にあがります。せいこがにには、甲羅部分に内子(ないし)、お腹の外子(そとこ)、蟹味噌、そして足の身があります。
内子は卵巣で濃厚な味わい、これを目当てに食べる人も多いと思います。外子はぷちぷちとした食感を楽しめます!せいこがにの相場は1杯2,500円から4,800円ほどで、こちらも大きさによって変動します。大きさは150gから350gまでで、オスと比較すると小さいのがわかります。だいたいおひとり様1杯で満足できるのではないかと思います。

せいこがにの味噌と内子と外子、これが福井県民の冬のごちそう!!
せいこがには、資源保護から漁をする時期が決まっており、解禁日の11月6日から年内いっぱいまでの短い期間になっています。そのため、尚更、福井県の冬のごちそうとして、老若男女みんなに愛されているのです!
エーデパでは、訳ありとして、足が折れたものや形が少しだけ綺麗じゃないものの販売もしております。全くおいしさは変わらないものです。これを機会に食してみていただければと思います!
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五十嵐郁子(五十嵐羅紗店1代目店主孫娘)
1975年生。東京在住。エーデパディレクター。福井県越前市生まれ。日本女子大学卒。大学生の2人の娘の母。東京福井県人会理事。福井市応援隊サポーター。
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