8月4日は「箸」の日です。
「箸を正しく使おう」という民俗学研究者の提唱で、わりばし組合が1975年(昭和50年)に制定されたそうです。塗り箸の生産地である福井県小浜市でも、記念日として制定しています。正しい箸の持ち方から、箸への感謝、食文化の見直しまで含めて箸について考える日として、箸を毎日使う私たちには素敵なことだと思います。
ということで、先日小浜市にある「GOSHOEN」に行ってきました。
江戸時代に小浜市を拠点に活躍した北前船の「古河屋」の5代目が小浜藩のお殿様など賓客をもてなすために建てたと言われる建物で「古河屋別邸」と呼ばれています。その福井県指定文化財でもあり、日本遺産にも認定されている「古河屋別邸(護松園)」を若狭塗り箸の老舗「箸蔵まつかん」がみんなの別邸「GOSHOEN」として、生まれ変わらせたのです。
店内入り口には「GOSHOEN」ののれん。優しい風に揺れるのれんをくぐって店内へ。
お箸のショップやカフェ、ミュージアムなどがある複合施設。
私もお邪魔するのはもう3回目ですが、綺麗に手入れされた庭園や建物は、趣のある佇まい、北前船の栄えた華やかな文化が垣間見え、毎回心が弾む大好きな場所です。
ズラーと並ぶ、箸蔵まつかんさんのお箸も選ぶのも楽しくなるような空間。家族みんなの笑顔があふれる食卓が目に浮かぶ楽しいお箸。彩り豊かな楽しさの中にも、使いやすさや箸育の要素も熟孝されたお箸がたくさんありました。今回も私と娘たちの、綺麗な食洗機対応の(ここは大事)お箸を購入しました。
一人一人のお好みに合ったお箸を見つけられるよう、丁寧な説明書きがあります。
並び揃えられたお箸。ワクワク感が止まりません。
心地のいい畳の空間に景観を楽しめる様々な椅子、テーブル。
庭を望む大広間を横目に、蔵を改装したみんなのミュージアムへと足を運びました。小浜の発展には欠かせなかった「古河屋」と「若狭塗り箸」の歴史をわかりやすく展示されています。小浜市に拠点を持つ老舗の箸蔵まつかんさんだからこその目線で小浜愛が非常に伝わるみんなのミュージアムです。日本の歴史の一部をリアルに感じ取っていただけるのではないかと思います。
蔵を改装したみんなのミュージアム。
古河屋別邸を丁寧にリノベーションし、みんなの別邸として地元の方たちに愛され、県内外からもたくさんのお客様を迎え、感動をもたらす別邸は一度訪れてみてほしい福井県のおすすめプレイスです!
GOSHOEN
〒917-0002 福井県小浜市北塩屋17-4-1
営業時間 10:00~17:00/定休日 水曜日・木曜日
https://goshoen1815.com/
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五十嵐郁子
1975年生。東京在住。エーデパディレクター。福井県越前市生まれ。日本女子大学卒。大学生の2人の娘の母。東京福井県人会理事。福井市応援隊サポーター。