海の砂から始まった、青への挑戦。

海の砂から始まった、青への挑戦。

梅と、人をつなぐ。〜福井の梅に関わる人々の笑顔を願って〜 読む 海の砂から始まった、青への挑戦。 1 分

私はガラスが大好きです。

太陽の光を受けるとキラキラ輝いて、それが透過された影が揺らめくのを見るとそれだけで幸せな気持ちになります。

もガラスって一体何から出来ているかご存知でしょうか?

実はこの世のガラスは全て「砂」を熔かしたものなのです。

それを知った時、衝撃を受けました。家の窓ガラスやいつも使う食器もこの世の中のありとあらゆる透明の元が砂だったなんて!

そんな時地元の海岸を歩いていてふと「この海の砂を熔かしたらどうなるんだろう、若狭牡蠣の貝殻も酔っ払いサバもガラスに必要な原料になるんじゃないか」強烈な妄想が広がりましたここから「OBAMA blueという新しい硝子挑戦が始まりま

 

でもこの妄想は、すんなり実現できるものではありあませんでした。なぜならこの実験をする為には数時間かけて福井市の施設へ行き熔融の申請をして、数日後また数時間かけて受け取りに行く、、、これを繰り返さなければなりません。時間もお金もとにかく必要でした。

人生初の砂からガラスにする実験、ワクワクしながら結果を確かめに行くと海の色とは程遠い真茶色。今度こそ今度こそ、と色々な場所の砂浜をチャレンジするのですがどうしても駄目

一体この美しい海を表現するにはどうしたら良いんだろう。落ち込んでいても何も始まらない、とにかく色んな場所の砂を試してみよう

でもの為には工房に実験炉必要です。めまいがするほどの金額だけど購入する事に決めました。

そして妄想から始まったObama blueへの挑戦は、加速していきます。

本業の吹きガラスの作業は過酷で全身汗まみれヘヘトになるのですが、美しいガラスを夢見て昼間は作業し真夜中に砂を熔かして結果を分析する毎日繰り返しました



でも実は更に難しい事に、若狭の沿岸はリアス式海岸という国定公園勝手に砂を取れない事が分かったのです。そこで県の担当と緻密に場所を限定しながら進めていきました

あのきから3年余り過ぎる頃、ようやく何とか「これが海から生まれたObama blue唯一無二の硝子です」と言えるようになり、ついに販売出来るまでになりきました



そしてもう一つ、更にこの実験の中で新しく森のガラス出来たのです

それが鹿から生まれた「Obama blue漉青」ろくしょうと読みます。紙を漉くなどで使われる漢字ですが、駆除されてしまう鹿の命を漉くいあげる、そんな想い名前を付けさせて頂きました。

海の済んだ煌めき、森の神秘的な煌めき、どちらもここでしか生まれない特別なガラスです。

大自然のその時だけの色味や質感の探求には終わりがありません。一期一会の美しさを追い求めて、今日も工房でひとつひとつ心を込めて作り続けています。





今回の匠は・・・
ガラス工房KEiS庵の庵主 竹田恵子さん


【竹田恵子さんプロフィール】

1971年 福井県小浜市に生まれる
1990年  福井県立若狭高等学校卒業
1992年   福井県敦賀女子短期大学卒業
1992年   福井県小浜市役所就職
2004年 福井県小浜市役所退職
2004年 沖縄県石垣島でシーサー陶工房に入る
2005年 沖縄県読谷村吹きガラス工房「彩工房」佐久間正二に師事
2008年 第1回ガラス個展(森林の水PR館 小浜市)
2008年 福井県小浜市福谷にガラス工房OPEN
2010年 三代真史賞受賞(敦賀短大主催)
2011年 「ガラスと心の灯展」福井新聞ギャラリー
2012年 「ガラス展」グリーム敦賀市
2012年 「ガラス展」舞鶴赤煉瓦
2013年 「夏のガラス展」森林の水PR 館
2014年 「ガラス展」ラグー小浜市
2017年 「陶とガラスの器展」ふくい工芸舎
2018年 「こいのぼる春のガラス展」うみんぴあ大飯
2019年 「ガラスランプ展」福井新聞ギャラリー(売上金を台風12号被災地へ赤十字を通じて寄附 )

*福井県選抜美術展理事
*小浜市文化協会理事 
*県内外の諸団体等(子供会や婦人会、擁護老人ホームほか) にガラスの体験などを通じガラス工芸の理解と普及に努める


OBAMA blue@ グラス


OBAMA blue@器



OBAMA blue@ぐい呑みペア


OBAMA blue@漉青イヤリング